第2回「湘南遺産」選定 決定

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2017年は7点をエントリーして頂き、投票を行った結果、「茅ヶ崎館」、「茅ヶ崎海岸浜降祭」、「相模国府祭」、「湘南平からの眺望」、「鵠沼皇大神宮人形山車」、「ひらつか八幡山の洋館」、「盛岩寺・薬師堂」の7点が選定されました。1日1回投票可能という仕組みでしたので、昨年よりも得票数が多かったのは各推薦団体の熱意が投票結果に反映されたものと思います。 第2回選定遺産 2ndresult

第2回「湘南遺産」選定発表会 開催

【ご来賓および推薦団体のご挨拶(要約)】


茅ヶ崎市長 服部信明様ご挨拶

茅ヶ崎には有形無形の財産がたくさん眠っていると思います。先人が努力され、それを継承するためにいろいろな方のご努力があって今日に至っていると思います。当事者だけでなくこの地域にいらっしゃる方、思いを持っていらっしゃる方がともに参加できる取り組みだと理解しています。正式に登録されたこれらのものは、日本全国に、全世界に知らせるために大きな力になると思います。ぜひこれからも幅広く多くの方に伝えていただき、大切にする流れを作り上げて頂ければと思います。わたしども行政もともに発信をさせて頂ければと思います。


神奈川県議会議長 佐藤光様ご挨拶

すばらしい取り組みですね。オリンピックパラリンピックを迎えてレガシーということが言われています。影響されて、江ノ島にオリンピックのレガシーを作るんだと言う意見がありますが、人に評価されてレガシーになるのであって、自分からレガシーを作るもんじゃないと思っています。湘南遺産を見学に来たら、茅ヶ崎館に一泊して頂いて、ほかの湘南遺産にも立ち寄っていただくということも考えなければならないかと思います


【各推薦団体によるスピーチおよびパネルディスカッション】

FM横浜の穂積ユタカ氏(ホズミン)にコーディネーターをお願いし、各推薦団体のスピーチ後にパネルディスカッションを行い、現状とこれからの課題について活発な意見交換を行いました。
西村代表による冒頭の挨拶

ホズミン:神奈川の色々なところを回っています。自称ですが、湘南にゆかりがあります。生まれも育ちも伊勢原市。湘南ナンバーです。湘南ナンバーなら湘南という声は1%以下。で、8年間茅ヶ崎の南湖に住んでいました。いまは大人の事情で逗子に住んでいますけど。サザンは1978年にデビューで、私も1978年生まれです。茅ヶ崎と言えばアロハシャツ。今日は、間違えてズボンをアロハにして来てしまいました。今日のコーディネーターですが、衣装のコーディネート間違いました(笑)。

コーディネーターをお願いしたFM横浜の穂積ユタカ氏(ホズミン)

茅ヶ崎館


茅ヶ崎館代表取締役 森浩章様
(●推薦団体:茅ヶ崎館 ●出席者:茅ヶ崎館代表取締役 森浩章様)
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森様「茅ヶ崎館は湘南地域に120年ほど残る別荘宿ですが、歌舞伎、舞台の役者さん、大正から昭和初期まで映画関係者が住んで下さいました。昭和初期は芸能の中でも映画関係の方が増え、今はその2代3代目の方が使って下っております。そうした文化が残っているのが面白いです。茅ヶ崎という名前を冠しているので、茅ヶ崎の窓という意識を持ってやっております。

茅ヶ崎海岸浜降祭


茅ヶ崎商工会議所総務課長 松戸康彰様
(●推薦団体:茅ヶ崎海岸浜降祭保存会 ●出席者:茅ヶ崎商工会議所総務課長 松戸康彰様)
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松戸様「浜降祭が国府祭と同時に選定されました。昔、相模川の渡し場で寒川の氏子と喧嘩をしてお神輿が流され、南湖の孫七さんが漁の際に発見して寒川神社にお届けしたというのが浜降祭の発祥です。鶴嶺八幡宮で禊の神事があったので、今は寒川と合同の浜降祭を海の日に実施しますが、子供神輿含めて39体の神輿が出る大きな神事となっています。」

 

相模国府祭(さがみこうのまち)


大磯だいすき倶楽部副理事長 年名佐葉子様
(●推薦団体:相模国府祭保存会、大磯だいすき倶楽部 ●出席者:大磯だいすき倶楽部副理事長 年名佐葉子様)
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年名様「ゴールデンウィークに開催される国府祭には古い歴史があり、平安時代にまでさかのぼります。相模の一宮から五宮までが六所神社に集まりますが、一宮と二宮が、虎の皮を敷いて座問答を繰り広げ、三宮が「いずれ明年まで」と言って仲裁する、という行事が繰り返されて来ました。」

 

湘南平からの眺望


平塚市観光協会事務局長 勝村孝造様
(●推薦団体:平塚市観光協会様 ●出席者:平塚市観光協会事務局長 勝村孝造様)
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勝村様「湘南平は標高160から170m泡垂山(あわたらやま)、高麗山(こまやま)に位置しています。関東の富士見百景、神奈川の景勝50選にも選ばれただけあって、高麗山の公園などは沢山のハイキングコースもあり、花も楽しめる素敵な場所です。展望台から見晴らす360度の光景は、東はスカイツリーと東京タワーが並んで見え、南は大島、伊豆半島、江ノ島、房総半島などがご覧になれます。一度来て頂くと素晴らしい場所と実感して頂けます。」

鵠沼皇大神宮人形山車


鵠沼皇大神宮人形山車連合保存会会長 高橋三利様
(●推薦団体:鵠沼皇大神宮人形山車連合保存会 ●出席者:鵠沼皇大神宮人形山車連合保存会会長 高橋三利様)
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高橋様「人形山車は9基。明治中頃に作られました。9つの町内の意向で競い合って製作されました。総ケヤキで3層式のハブを装着し、それぞれに歴史上の人物を飾っています。各町内で整備され、例大祭当日に、神事に花を添える意味で境内に集まります。那須与一、源頼朝、神武天皇、源義経、徳川家康、楠木正成、浦島太郎、ヤマトタケル、仁徳天皇の順に笛や太鼓で勇壮に入場します。例大祭そのものは県のお祭り50選と藤沢市重要有形文化財になっています。8/17に9基が揃います。なお、同日行われる神事の湯立神楽は昨年の湘南遺産に登録されております。」

ひらつか八幡山の洋館


湘南藤沢文化ネットワーク会長 渥美圭市様
(●推薦団体:NPO法人ひらつか八幡山の洋館を活かす会 ●出席者:NPO法人ひらつか八幡山の洋館を活かす会 鈴木美都子様)
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鈴木様「平塚は江戸時代の初めに東海道の宿場町となりましたが、明治38年以降は海軍の火薬廠の町となりました。日本爆発物株式会社というものを作らざるを得なかったため、日露戦争が終わってすぐに5日間の閣議決定で地元の承諾などもなくできた建物です。10年間イギリス人技師が自国をしのぶ雰囲気の建物で過ごしました。その後は横須賀から高級将校が来て、火薬廠を指導するための将校クラブとして使われました。その海軍のクラブを水交社といいますが、水交社の建物を保存するために、この会を作りました。日本の化学工業を担ってきた面もありますが、由来が文化的なものではなく火薬廠の象徴として存在していましたので、私たちはここで文化をつくり、市民に発信していきたいと考えています。」

盛岩寺・薬師堂


湘南藤沢文化ネットワーク 渥美圭市様
(●推薦団体:湘南藤沢文化ネットワーク ●出席者:湘南藤沢文化ネットワーク 渥美圭市様 )
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渥美様「越前屋(注:雨谷商店)は江戸中期から遊行寺の黒門前に店を構えていましたが、大震災で壊れました。大正13年、10キロ離れたところに部材を運び、豪農の母屋として使われました。その後、中津川ご住職が捨てるのは惜しいと、壊してから二年間自分のお寺に保存後、宮大工に再建させ薬師堂に使われました。現在は、昭和文化館として活用されています。」

【交流会】

来賓の星野つよし衆議院議員の乾杯の音頭と共に始まった交流会がなごやかな雰囲気の中で行われました。

乾杯の音頭をお願いした来賓の衆議員議員星野つよし様


交流会風景


来年の第3回湘南遺産選定に向けて次なる活動が始まりました。皆様のご支援を宜しくお願いいたします。

(文責:吉野好輝・和田精二)

第2回湘南遺産 発表シンポジウム・交流会 記録 [PDF:926KB]