「第1回 湘南遺産 選定決定 報告書」
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(注)出前投票:Web投票に慣れ親しんでいない世代や団体の方々のために、団体の会合や関連イベント等に於いて会員立会いのもとで指定の投票用紙を用いて行う投票方式を採用しました。
第1回「湘南遺産」選定発表会 開催
【ご来賓および推薦団体のご挨拶(要約)】

来賓の藤沢市長鈴木恒夫様ご挨拶
湘南遺産発表会、おめでとうございます。藤沢市からは5件がエントリーされています。藤沢市には、これ以外にも多くの遺すべきものがあり、ふじさわシティプロモーションで応援しております。この湘南遺産につきましても、ふじさわシティプロモーションを活用され、より活性化されることを祈念しております。
【推薦団体によるスピーチ(要約)】

藤沢・グリーンハウス

(善行雑学大学グリーンハウス保存再生推進部会 渥美圭市様) ■この湘南遺産の推薦ページはこちら>>
グリーンハウスは、「旧藤澤カントリー倶楽部クラブハウス」として、フランク・ロイド・ライトの弟子であるアントニン・レーモンド氏設計の建造物として評価が高い建造物です。現在は、県の建物であり、保存運動は個人団体で4代に渡って行われています。現在は善行雑学大学が保存活動を続けています。神奈川県が保存することを決定しましたが、体育センターの整備に伴い、歴史的価値を有する外観を保全する整備を行うとのことですので、今後は、この活用に期待いたしたいと思っております。
藤沢・湯立神楽

(藤沢湯立神楽保存会会長 関根正統様) ■この湘南遺産の推薦ページはこちら>>
湯立神楽は800年前に京都石清水八幡宮から鎌倉鶴岡八幡宮に伝わり、相州に拡がりました。市内では吉田系と言われる神楽を、すべて口伝で伝承してまいりました。この古い形を残した湯立神楽が、皇大神宮と白旗神社などの例大祭などで伝統的に行われております。当初は八座の構成でしたが、現在は十二座の構成をされた特異な神楽が奉奏されています。平成8年に藤沢市の無形文化財に指定されましたが、この神事を後世にわたり口実で忠実に伝えるよう頑張っております。伊勢神宮の遷宮に際しましては、神奈川の代表として奉仕してまいりました。
茅ヶ崎・烏帽子岩

(一般社団法人 茅ヶ崎市観光協会 事務局長 新谷雅之様) ■この湘南遺産の推薦ページはこちら>>
湘南遺産として選定していただきありがとうございます。とはいえ、全国の中高生が烏帽子岩を知らないという現実もあり残念に思っています。烏帽子岩は茅ヶ崎のシンボルとして、四季折々様々な表情を見せ、カモメと戯れながら、茅ヶ崎を訪れる人々を海から見つめてきました。周辺が絶好の漁場となっているため、江戸時代には漁場争いもありましたが、現在も多くの釣り人が訪れています。烏帽子岩は周遊船から真近に見ることが出来ますが、周辺で養殖された「えぼしわかめ」の風味豊かな味わいが自慢の逸品ですのでそちらもお楽しみください。
大磯・左義長

(NPO法人大磯だいすき倶楽部理事 岩田匡弘様) ■この湘南遺産の推薦ページはこちら>>
大磯の九つの地区と九つの文化で構成される左義長は、12月から小正月に行われる道祖神(地域の守り神であるセイノカミサン)の九つの壮大な火祭りのものがたりです。左義長と呼ばれる以前から、いわゆる「どんど焼き」として行事が営まれていましたが、明治時代後期に大磯に居を構えた初代内閣総理大臣伊藤博文の側近によって、この名前が使われ始めたという伝承があります。神奈川県では、現在鎌倉鶴岡八幡宮と大磯のみで左義長として行われております。大磯には、一之宮 寒川神社(寒川町)を筆頭に相模の六社が集う国府祭と称する祭りがありますが、次なる湘南遺産のエントリー候補として検討していきたいと思っています。
大磯・鴫立庵
(NPO法人大磯だいすき倶楽部理事 岩田匡弘様) ■この湘南遺産の推薦ページはこちら>>江戸時代、小田原の崇雪(そうせつ)という人物が、「心なき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮」という西行法師の歌にちなみ、この場所に鴫立沢の標石を建立しましたが、その後も鴫立庵は日本三大俳諧道場の1つとして続いています。この崇雪が建てた鴫立沢の標石の裏に「著盡湘南清絶地」と刻まれていますが、これが湘南という言葉の始まりといわれています。湘南は中国の湘江の景勝地の称であり、これにちなんで、相模国南部➡“相南”➡“湘南”と書かれるようになったと伝えられています。大磯には、鴫立庵の碑、国道際の湘南の碑に加えて、大磯駅前に湘南の碑が新しく出来ました。
藤沢・蔵まえギャラリー

(蔵まえギャラリー 佐野晴美様) ■この湘南遺産の推薦ページはこちら>>
かねてより、アートの拠点を探していたところ、昭和4年築、築87年の建造物をお米屋さんに提供していただきました。母屋とその内蔵を使い、アートとアーティストを紹介する広いスペースをつくったことで、アートの発信拠点として生まれ変わりました。今年で10年目を迎えましたが、障がい児や引きこもり支援のアートも含め、さまざまなアートやカルチャーの発信地となっています。気軽なカルチャーも随時開催されており、今日も旧モーガン邸に出張し、草木染講座を行って来たところです。
茅ヶ崎・南湖院

(一般社団法人南湖荘 茅ヶ崎 太陽の郷理事 神奈川一郎様 ) ■この湘南遺産の推薦ページはこちら>>
明治期に“国民病”と言われた結核は長期療養が必要な感染症だったため、当時、海岸沿いや高原など自然が豊かな場所に多くの転地療養施設が建てられましたが、南湖院は明治32(1899)年、医師の高田畊安(こうあん)氏が開設した結核療養所です。広大な敷地に病舎や多くの施設が点在し“東洋一のサナトリウム”とも呼ばれ、小説家の国木田独歩をはじめ多くの文化人、著名人が療養していました。現在は、有料老人ホーム「茅ヶ崎 太陽の郷」の敷地となっていますが、法人より南湖院の面影を残す第1病舎を茅ヶ崎市に寄贈いたしたことに伴い、敷地の1部が今年4月より一般公開されています。第1病舎自身も公開へ向けて準備中です。
ふじさわ ちょい呑みフェスティバル

(ふじさわ ちょい呑みフェスティバル実行委員長 小林剛輔様) ■この湘南遺産の推薦ページはこちら>>
はしご酒(梯子酒)とは、本来は梯子を1段ずつ登っていくように、なじみの店を1軒ずつ尋ね歩いて、次々と場所を変えて酒を飲むことです。「ちょい呑み」も、古くから仕事終わりなどに親しまれてきた行動ですが、「ちょい呑み」のはしご酒版として、2012年に「呑んべが呑んべのために開催する呑んべの祭典」として始まりました。当初はなかなか参加店が増えませんでしたが、「呑んべ」自身が頑張ることで、現在は藤沢のみならず、全国に広がり、47箇所で150回も実施されるイベントに成長しました。さまざまな仲間たちが集う店から店へ、手軽に楽しく交流できる祭典であり、地域活性化に繋がっていくイベントです。11月8~9日に次回が開催されます。
藤沢・旧モーガン邸

(特定非営利活動法人旧モーガン邸を守る会 理事長徳重淳子様) ■この湘南遺産の推薦ページはこちら>>
ジェイ・ヒル・モーガン(東京丸ビル建設の設計技師)の自邸として1931年(昭和6年)ごろ、藤沢市、横浜市、鎌倉市の境に近い南斜面の小高い丘の上に建てられたのがモーガン邸です。残念なことに、建物は、2007年、2008年の2度の火災で焼損してしまいました。その後、私たち、多くの市民の力で、焼け跡から整備を続けてきました。現在は、素晴らしい2000坪の庭園として、多くの市民の憩いの場として、あるいはカルチャー教室などを通した交流の場となっています。モーガンが愛したこの地の遺構を感じながら、是非足を運んで頂きたい。今日も、蔵まえギャラリーの佐野さんに草木染のイベントを催していただきました。市民の皆さんの交流の場として、今後も保全を続けていきたいと考えております。