旧山川秀峰・方夫邸

文学、芸術、建築としても価値が高い昭和の名作住宅が今も二宮に継承。

玄関まで緩やかに曲がった延段、蜜柑の向こうに瓦葺きの家屋。日本の伝統建築の美に着目し新興数寄屋を大成させた吉田五十八が設計し、民家風と茶室風が融合した名作住宅。元画室の天井は手斧で削った何本もの丸太梁が露出、平らな部分は網代。障子を開けると茶室でいう土庇の造り。

美人画で有名な日本画家山川秀峰が「どうせ海岸に住むのなら、海の一番よく見えるところにしよう」と疎開先の別荘を昭和18年に二宮に建て、急逝する翌年までここで創作。息子の方夫は戦後「三田文学」を復活させた編集者で、芥川賞候補に4度もあがるなど活躍し、現代文学の先駆者・天才と言われています。14歳から急逝する34歳まで20年間ここで暮らし、山川文学に大きな影響を与えています。

投稿の推薦者:まちづくり工房「しお風」
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